能登半島地震と輪島港の水揚げ
2026.10.17
2024年1月1日の能登半島地震で、輪島港は地盤が約1.5m隆起し、船を停める場所の水深が足りなくなりました。輪島港の2024年の水揚量は637 tで、前の年(5,516 t)の約1割にまで減りました。
輪島港の水揚量の移り変わり
輪島港の水揚量は、2010年代後半からおおむね5,000〜7,000t台でした。2024年の落ち込みは、ほかの年と比べても飛び抜けています。
魚種ごとの変化(2023年→2024年)
| 魚種 | 2023年(t) | 2024年(t) | 増減 |
|---|---|---|---|
| サバ類 | 1,422 | 122 | −91.4% |
| ブリ類 | 1,033 | 164 | −84.1% |
| フグ類 | 346 | 4 | −98.8% |
| スルメイカ | 249 | 0 | −100.0% |
| マアジ | 228 | 65 | −71.5% |
| タラ(マダラ) | 183 | 0 | −100.0% |
| ホッケ | 156 | 0 | −100.0% |
| サワラ類 | 127 | 32 | −74.8% |
| ズワイガニ | 121 | 74 | −38.8% |
| タコ類 | 62 | 0 | −100.0% |
| マダイ | 55 | 5 | −90.9% |
| シイラ | 37 | 12 | −67.6% |
| マイワシ | 15 | 0 | −100.0% |
| ヒラメ | 15 | 1 | −93.3% |
サバ類・ブリ類・フグ類は大きく減り、スルメイカは2024年の水揚げがほとんどありませんでした。地震の後、国と県が海底の土砂を取り除いて仮設の桟橋を作り、2024年秋から順に漁が再開されました。2025年12月の報道では、漁獲量は地震前の4割ほどで、復旧工事も続いているとされています。
この年の1kgあたりの平均価格は746円/kgで、前年の484円/kgより高くなっています。水揚げが少ないなか、ズワイガニなど値段の高いものの割合が大きくなったためとみられます。
能登のほかの港
同じ石川県の能登半島では、七尾港が8,778 tから6,855 t、宇出津港が5,869 tから5,540 tでした。港ごとの詳しい推移は能登・加賀エリアのページで見られます。
2025年以降の値は、水産物流通調査が公表されしだいこのサイトに反映されます。
出典
- 秋田魁新報(共同通信)「輪島港再興へ復旧懸命 隆起被害、漁獲量なお4割」(2025年12月1日)
- 水揚量・価格:水産物流通調査(農林水産省)